NHK朝ドラマ「ばけばけ」で賑わう松江の今と昔を歩く

 弊社サテライトオフィスのある島根県松江市が、いま静かに盛り上がっています。

現在放映中のNHK朝ドラ 『ばけばけ』 の舞台が、まさにこの松江市。
松江に深いゆかりを持つ 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と小泉セツ をモデルにした物語ということもあり、街全体が柔らかな熱気に包まれています。

今回から数回にわたり、松江の“縁の深い場所”を、今と昔の視点で紐解くシリーズとしてお届けします。

■ 第1回:富田旅館跡地(八雲が最初に滞在した場所)

初回は、松江市史料調査課のXの投稿でも紹介されていた、小泉八雲が当初滞在していた 富田旅館跡地 を取り上げます。

この場所は、現在では 松江を代表する老舗旅館 のひとつとなっており、往時と現代が交差する興味深いスポットです。

*松江市の史料調査課参照

*写真の石灯篭より3軒目

(20) Xユーザーの松江城 with 史料調査課さん: 「#ばけばけ ハーンが引越したのは、末次本町の織原万次郎家の離れ座敷です。 織原万次郎は松江電灯株式会社を興し、後に商業会議所会頭となった人物です。 現在の概ねの位置は画像の国土地理院地図の通りで、旧居に抜ける小道も残っています。小道の先は宍道湖に通じており、当時は洗い場だったそうです https://t.co/O362iw3Wvs」 / X

その旅館前にも案内がありました。

■ 大橋川・橋北/橋南という松江独特の地形

松江市は「水の都」と呼ばれるほど川が多い地形ですが、
富田旅館前を流れる 大橋川 を挟み、

  • 北側 → 橋北

  • 南側 → 橋南

と地元で呼び分けられています。

橋北側には 国宝・松江城 がそびえ、江戸時代から明治期までの長きにわたり、史料調査課の図にある 大橋 が南北を結ぶ唯一の橋でした。

その歴史から、街の構造は大まかに次のように形づくられています。

  • 橋北(松江城〜京橋川周辺)……武士の居住区

  • 橋南(大橋川たもと)………………水運を生かした町屋街

  • 大橋川たもとよりさらに南(寺町・雑賀町)……寺院や足軽の居住区

大橋川と城下町の地形が、現在の街区の形成に深く影響していることが分かります。

■ 和装で歩く「八雲とセツ」──いまの松江の熱気

撮影した写真の左下には、
観光客の方が 八雲とセツに扮した和装姿で大橋をそぞろ歩く光景 が映っていました。

朝ドラ効果も相まって、松江全体が温かく、穏やかな盛り上がりに包まれている
──そんなひと時を感じ取ることができました。

 

 

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