土地の「古」と「今」-広尾という歴史風景を歩く-

 日比谷線「広尾駅」に不動産の調査で参りました。

今回の対象物件の所在地は、南麻布5丁目です。

この辺りには江戸時代、下総佐倉藩堀田家の下屋敷があったようです。

堀田家は、幕府の老中を輩出した譜代大名の家柄として知られています。

その名残は、現在も「堀田坂」という坂の名にとどめられています。

港区ホームページ/西麻布の山坂(堀田坂)

興味深いことに、この堀田坂は渋谷区広尾4丁目と港区西麻布4丁目の区境に位置しています。

明治時代に入ると、この広大な下屋敷跡は開拓使の農業試験場「第三官園」となり、その一部には牧場も設けられたそうです。

現在の閑静な街並みからは、家畜が飼育されていた当時の風景を想像するのも難しいですね。

軽AZABU57_nyuko_1206.indd 5ページ目

かつての佐倉藩下屋敷の一帯には、現在、日本赤十字社医療センターや聖心女子大学、広尾ガーデンヒルズなどが立地しています。

こうして現在の地図を眺めてみると、当時の大名屋敷がいかに広大なものであったかがうかがえます。

時代とともに土地の姿や役割は変わっても、その歴史は坂の名や街並みの中に、静かに受け継がれているようです。

関連記事

PAGE TOP