先日も地方のマンションに言及した目を引く記事がありました。
全体としては東京都心の新築マンションの価格高騰に関してですが、それが地方にも少しづつ波及しているとの内容です。
記事では、
相場高騰が続く中、不動産会社は富裕層のマネーを狙い、都心だけでなく地方都市でも高額物件の建設を進めている。
大和ハウス工業が北海道旭川市のJR函館本線・旭川駅前で建設中の「プレミスト旭川ザ・タワー」は、最高額住戸が3億5000万円。13戸ある「億ション」はすでに11戸が成約した。全体の購入者の7割が旭川市やその近隣エリアに居住している。これまで旭川市では戸建て住宅が中心だったこともあり、「富裕層から『旭川市にもタワマンを建てて欲しい』という声が多数あった」(同社)という。
JR北陸本線・福井駅前の「ザ・福井タワースカイレジデンス」(福井市)では、1億円を越す9戸のうち7戸が成約した。同物件は福井県内初の億ションとみられる。販売する長谷工不動産によると、1億円超え住戸の購入者は50代後半から60代が中心で、主に地元の富裕層や会社経営者だ。
マンションもう買えない パワーカップルも降参 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
以前このブログで弊社サテライトオフィスのある島根県初の億ションが成約したことに触れましたが、その他の地方中核都市でも億ションの販売が好調なようですね。
紐解いてみますと、
東京23区人口:約1,000万人(2023年)
東京都GDP:約82.1兆円(東京都GDPより23区の都人口比率より推定)
旭川市人口:約32.1万人(2023年)
旭川市GDP:約1.1兆円(2019年)
福井市人口:約25.7万人(2023年)
福井市GDP:約1.2兆円(福井県GDPより福井市の県人口比率より推定)
松江市人口:約19.9万人(2023年)
松江市GDP:約0.98兆円(2019年)
記事によりますと2023年上半期東京23区での億ション販売戸数は約1700戸強。東京23区とのGDP対比が各都市とも約1.2~1.5%程度。1700戸の1.2%でも約20戸となりますので、GDP1兆円程度の経済圏であれば記事の億ション販売戸数も納得!?となるのでしょうか。