土地の古と今(銀座)

 東京メトロ銀座線「銀座駅」に不動産調査で参りました。

今回の調査物件の所在地は銀座8丁目です。

このエリアは主に職人が住む街だったようです。

華やかなイメージのある銀座ですが、なぜ銀座なのか地名の由来を紐解いてみますと、

「銀座」の地名は、江戸時代の「銀座役所」に由来します。1603年に江戸幕府をひらいた徳川家康は、駿府にあった銀貨鋳造所を現在の銀座2丁目に移しました。その場所の正式な町名は新両替町でしたが、通称として「銀座」と呼ばれるようになったのです。

江戸時代初期は世界の銀の3分の1を日本で産出していたとされており、また幕府の銀貨鋳造所ですから特権的でもある為、相当な利益がその周辺エリアにもたらされていたのではないかと想像できますね。

周辺現況を確認しておりますと、なんと神社(八官神社)がビル前にひっそりと鎮座しておりました!

こちらも紐解いてみますと、

銀座八丁目のビル1階の一角にひっそりと佇む神社。もともとは、「穀豊稲荷神社」(こくほういなりじんじゃ)とよばれ八官町12番地(現在の銀座八丁目)に鎮座していたが、関東大震災後の区画整理で町名がなくなることを嫌った町民が「八官神社」と改称して町名を残したことが名前の由来とされています。その後、焼失や移転などを経て、現在のビル(銀座八丁目4番 銀座はちかん3110ビル1階)に納まったとされています。
商売繁盛、金運アップのご利益があるとされ、宝くじを買う前に参拝する人が多いとも言われています。

お稲荷さんですからやはり商売にあやかる神様が祀られていたのですね。

銀座の職人や商家の往時は大変華やかだったのでしょう。

こうした商売に関する連綿とした流れを受け継いでいるからこそ、現在の華やかな銀座があることも納得できますね。

 

 

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