東急電鉄目黒線「不動前駅」に不動産の調査で参りました。
今回の対象物件の所在地は小山一丁目です。
江戸時代、この周辺は桐ヶ谷村や戸越村に属し、落語『目黒のさんま』にも描かれるように、将軍が鷹狩を行う江戸の郊外でした。
また、この地には霊源寺があり、その境内には荼毘所(火葬施設)が設けられていました。この荼毘所が近代の桐ヶ谷火葬場へとつながり、現在の桐ヶ谷斎場へ発展していったとされています。
不動前と聞くと、多くの方は目黒不動尊を思い浮かべるかもしれません。
目黒不動尊は古くから人々の信仰を集め、現在でも多くの参拝者が訪れる、この地域を代表する歴史資産です。
さらに周辺へ目を向けると、
- 武蔵小山には活気あるパルム商店街
- 戸越には全国的にも有名な戸越銀座商店街
- そして桐ヶ谷斎場
と、それぞれ異なる役割を持つ街並みが隣り合っています。
信仰の場があり、日々の暮らしを支える商店街があり、人生の最期を見送る場所がある。
わずか数キロ圏内に、人の一生に寄り添う風景が混在していることに、この街ならではの奥深さを感じました。
不動産調査では、建物や土地だけを見るのではなく、その土地が歩んできた歴史や文化にも目を向けることで、新たな発見があります。
土地には、それぞれ積み重ねられてきた「物語」がある。
そんなことを改めて感じた、不動前での一日でした。












